インターネット上の旅行コミュニティやSNSで「一度利用すると手放せない」と評判を呼んでいる大館能代空港。その人気の根底には、既存のインフラ発想を覆す3つの決定的な強みがあります。
筆頭に挙げられるのが、全国でも極めて珍しい「空港まるごと道の駅」という複合拠点化です。大館能代空港は、旅客ターミナルビルそのものが国土交通省登録の「道の駅大館能代空港」として機能しています。一般的な地方空港は搭乗手続きの乗客以外には無縁の閉鎖的空間になりがちですが、ここは新鮮な地元野菜や銘菓、特産品が並ぶ直売所感覚のショップがあり、週末にはフライト客以外の一般ドライブ客が日常的に訪れる開かれたコミュニティとなっています。
さらに、利用者の心を掴んで離さない名物企画が大館能代空港秋田犬ふれあいイベントです。大館市が秋田犬の発祥地であることにちなみ、毎月「8」のつく日(8日・18日・28日)や指定のイベント日に、本物の秋田犬が到着ロビーで利用客を温かく出迎えます。空港に降り立った瞬間にモフモフの秋田犬と直接触れ合い、写真撮影ができるこの体験は、インバウンド観光客のみならず国内のビジネスパーソンからも「移動の疲れが一気に吹き飛ぶ」と絶大な支持を獲得しています。
経済面での最大のアドバンテージといえるのが、約360台以上を収容する大館能代空港無料駐車場の存在です。都市部の空港はもちろん、地方中核空港でも数日間の駐車で数千円から1万円超の負担が発生するのが通常ですが、大館能代空港では搭乗客も道の駅利用者も何泊駐めても完全無料となっています。周辺の北秋田市、大館市、能代市のみならず、青森県西津軽エリアの住民までが「車を何日置いて上京しても駐車場代ゼロ」という圧倒的なメリットを享受しており、2026年現在も搭乗率を底支えする強力な牽引車となっています。