近年、健康診断の判定でLDL単体以上に注目されているのが「LH比(LDL ÷ HDL)」です。血管に脂質を溜め込む悪玉(LDL)と、余分な脂質を回収する善玉(HDL)のバランスを示す指標として活用されています。
・LH比 1.5以下:血管内が極めて健康で安全な状態
・LH比 2.0以上:動脈硬化のリスクが高まりプラーク形成が疑われる状態
・LH比 2.5以上:血栓ができやすく心筋梗塞の危険域
たとえLDLが135mg/dL(境界域)であっても、HDLが35mg/dLと低ければLH比は3.8に達し、血管内は危険な状態とみなされます。逆にLDLが150mg/dLでもHDLが75mg/dLあればLH比は2.0となり、リスクの度合いは大きく異なります。
また、50代以降の更年期女性は特に注意が必要です。血管を保護しLDLの代謝を促す女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少するため、食事内容が変わらなくてもLDL値が20〜40mg/dL跳ね上がることが珍しくありません。「年齢のせいだから」と放置せず、ホルモン変動と血管状態の両面からチェックを受けることが推奨されます。