スーツ発祥の地である英国ロンドンの高級紳士服街で考案された「サヴィル・ロウ折り(Savile Row Fold)」は、道具を一切使わずにズボンハンガーで落ちないかけ方を実現する世界標準のテクニックです。一般的な二つ折りでは、生地同士の摩擦が少なくスルリと落下してしまいがちですが、左右の脚を交互にクロスさせることで生地同士がロックされ、強固なグリップ力が生まれます。
具体的なサヴィルロウ折りのやり方は以下の3ステップで完了します。
① まずスラックスをセンタープレス(折り目)に沿って綺麗に重ね、片方の脚(内側になる脚)だけをハンガーのバーに通します。
② 裾が股下の位置に届くあたりまで深く通したら、そのままバーの上に垂らします。
③ もう片方の脚を、反対側から覆いかぶせるようにバーの上へ通し、先ほど垂らした脚の上に重ねます。
この構造により、生地の重みがお互いを挟み込む圧力へと変換され、揺らしても逆さにしてもズレ落ちません。市販のバー付きハンガーですぐに試せるパンツハンガーの二つ折りで滑る対策として、テーラーやスタイリストの現場でも最も信頼されているアプローチです。