SNSや医療相談窓口では、「朝起きると胃と背中が同時に痛い」「胃痛とともに激しい吐き気に襲われる」といった生々しい体験談が数多く寄せられています。多くの人が「寝相が悪かったのか」「ただの消化不良か」と片付けてしまいがちですが、胃以外の重要臓器から発せられる関連痛である可能性を疑わなければなりません。
【背中の痛みを伴うケース】
胃の真裏に位置する膵臓(すいぞう)や胆嚢(たんのう)に炎症が起きている場合、痛みは背部へと放散します。特に「前かがみになると痛みが少し軽くなる」という場合は急性・慢性膵炎が、「脂っこいものを食べた翌朝に右肩から背中にかけて激痛が走る」という場合は胆石症や胆嚢炎が疑われます。また、稀に解離性大動脈瘤などの血管疾患が背部痛として出現することもあるため、強烈な激痛を伴う場合は一刻を争います。
【激しい吐き気を伴うケース】
寝起きの胃痛に強い吐き気や嘔吐が加わる場合、急激な胃粘膜のびらんや十二指腸狭窄、あるいは急性胃腸炎の進行が考えられます。嘔吐物にコーヒー粕のような黒褐色の液体が混ざっている場合は、胃や十二指腸からの出血が強く示唆されます。直ちに救急外来を含む医療機関へ相談してください。