かつて平成のビッグカップルとして日本中から注目を集めた元横綱・貴乃花光司との結婚生活は、決して平坦な道のりではなかった。角界の改革を目指し、常に波紋を呼び続けた夫の傍らで、女将としての重責を果たす日々は想像を絶する葛藤の連続だった。日本相撲協会をめぐる激しい内部対立や騒動の渦中で、過熱する報道陣の取材攻勢に晒され続ける過酷な環境に置かれていた。
そして2018年、世間を揺るがした電撃離婚の発表。芸能ジャーナリズムがこぞってその背景を穿ち、無数の噂が飛び交ったが、その真相は伝統の重圧と夫婦それぞれの生き方の乖離にあった。四半世紀におよぶ歩みに終止符を打った決断の裏には、お互いの尊厳を守り、一人の人間として独立して歩むための切実な選択が存在していたのだ。