江戸川コナンが顎に手を当て、怪訝な表情でつぶやく「妙だな…」。このセリフの原型は、1994年に連載がスタートした原作コミックス第1巻の初期エピソードからすでに確認できます。
工藤新一が幼児化して「江戸川コナン」となった直後、毛利探偵事務所に転がり込んで最初に挑んだ「社長令嬢誘拐事件」(原作第1巻 File.2〜File.5/アニメ第2話)や、「アイドル密室殺人事件」(原作第1巻 File.6〜File.9/アニメ第3話)において、コナンは現場に残された不自然な痕跡を目にして内面で「妙だな…」と違和感を抱きます。
なかでも、ファンの間で「最も iconic な『妙だな』の誕生シーン」として語られるのが、単行本第2巻 File.4〜File.7に収録された「赤鬼村火祭殺人事件」(アニメ第38話)です。被害者にかけられた不自然な保険金や、犯人の完璧すぎるアリバイ工作の矛盾に突き当たった際、コナンは鋭い眼光とともにこの言葉をモノローグとして刻み込みました。以後、アニメ登場回を重ねるごとに、事件解決への決定的なトリガーを引く演出として定着していったのです。