すべての出走馬に勝利のチャンスを与えるために設計されたのがハンデキャップ競走だ。熟練のハンデキャッパーと呼ばれる専門員が、各馬の過去の成績や最近の調子を多角的に分析し、最も強い馬には重い斤量を、実績に乏しい馬には軽い斤量を課す。
理論上、完璧なハンデ調整が施されたレースでは、すべての馬が同時にゴール線へ飛び込む「全馬同着」が目指されている。これに対し、年末のグランプリである有馬記念のような定量戦や最高峰のG1レースでは、実力馬が同じ重量を背負って真っ向勝負を繰り広げる。このルールの違いこそが、競馬予想に無限の奥深さを与えているのだ。