「ポッキーのCMに出れば必ずスターになる」――そう語り継がれてきた歴史は伊達ではありません。古くは1970年代から1980年代にかけての松田聖子や南野陽子、1990年代初頭の牧瀬里穂や中江有里といった顔ぶれが、時代のアイドル・清純派女優としての絶対的ポジションを確立していきました。彼女たちの多くは、その後も日本映画・ドラマ界の重鎮として確固たる足跡を残しています。
とりわけエポックメイキングだったのが、2004年に抜擢された石原さとみと、2006年に登場した新垣結衣です。当時10代だった彼女たちは、ポッキーのCMを通じて圧倒的なお茶の間の好感度を獲得しました。当時の制作現場関係者は「オーディション現場での新垣さんの放つ屈託のないエネルギーは異次元だった。カメラが回った瞬間、現場スタッフ全員が『時代が変わる』と直感した」と述懐しています。
では、そんな歴代ポッキーガールの現在はどうなっているのでしょうか。新垣結衣は国民的女優としての地位を不動のものにした後も、演技派として重厚な映画や社会派ドラマで繊細な表現を開拓し続けています。石原さとみもまた、結婚や出産を経て人間味豊かな演技に深みを増し、主演作を次々とヒットに導くトップランナーとして走り続けています。さらに、2018年から起用された南沙良は、ブルーリボン賞をはじめとする映画賞を総なめにし、若手実力派の筆頭株として国内外の映像作品で存在感を発揮しています。「若手女優の登竜門」という看板は、一過性のブームで終わらせない本物の才能を見極める選考眼によって裏打ちされてきたのです。