土用の丑の日とは?2026年日程とうなぎを食べる由来・禁忌を解説

土用の丑の日とは?2026年日程とうなぎを食べる由来・禁忌を解説

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土用の丑の日にうなぎを食べる習俗の起源には、江戸時代の本草学者・蘭学者・発明家であった平賀源内(ひらがげんない)の関与が有力視されています。

当時の史料や飲食文化史の記録によると、天然うなぎの旬は脂が乗る「晩秋から冬」であり、こってりした蒲焼きは夏の江戸では売れ行きが落ちるのが通例でした。困り果てた知人のうなぎ屋店主から相談を受けた平賀源内が、店頭に「本日 土用丑の日」と大書した張り紙を掲げさせたところ、大繁盛したと伝えられています。

このプロモーションが爆発的な成功を収めた背景には、当時すでに庶民の間に浸透していた「丑の日には『う』のつくものを食べると夏負けしない」という民間伝承がありました。平賀源内はその心理を鋭く突いた日本最古のコピーライティングを展開したわけです。

もっとも、夏にうなぎを食べて精をつける発想自体は江戸時代より遥か昔から存在していました。『万葉集』巻十六には、歌人・大伴家持が知人に送った次の歌が残されています。

「痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻を漁ると 河に流るな」
「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻捕り食せ」

奈良時代の歌人たちが夏痩せの特効薬としてうなぎを推奨していた通り、うなぎはビタミンA、ビタミンB群(B1・B2)、ビタミンE、EPA・DHAを豊富に含みます。発汗と暑さで消耗しやすいビタミン類の補給源として、現代の栄養学から見ても極めて理にかなった選択肢でした。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。