動物病院の臨床現場や飼い主コミュニティの症例報告において、年齢層による丸まり寝の意味合いの違いが指摘されています。
若齢犬や成犬の場合、室温変化に応じた自然な体温調節行動であることが大半です。一方で、シニア犬が丸まって寝る頻度が急増した場合には特別な注意が払われます。高齢犬は筋肉量の減少や基礎代謝の低下により体温を維持しにくくなるほか、変形性脊椎症や関節炎の痛みを緩和するために体を小さく丸めるケースが少なくありません。
「普段は横向きで伸び伸び寝ていた愛犬が、季節を問わず常に固く丸まるようになった」という相談から検査を行った結果、慢性膵炎や変形性関節症が早期発見された事例も報告されています。寝相の急激なシフトは、言葉を話せない犬が示す重要な臨床サインの一つです。