日本サッカーの歩みは、孤高のパイオニアたちが切り拓いた轍そのものだ。欧州の分厚い壁に風穴を開け、個の力で世界を圧倒してみせた中田英寿のストイシズム。その妥協を許さない姿勢は、後進たちに世界水準の基準を突きつけた。
そのバトンを受け継ぎ、異国の地でキャプテンとして絶対的な信頼を勝ち取ったのが長谷部誠だ。感情に流されず、常にチームの重心を整え続けた規律とインテリジェンスは、日本人が欧州トップリーグで生き抜くための新たなモデルケースとなった。
そして、大舞台で有言実行を貫き通した本田圭佑の強靭なメンタリティ。物怖じしないビッグマウスの裏にあった徹底的な自己分析と執念は、代表チームの意識を「参加すること」から「勝ちに行く集団」へと決定的に塗り替えた。彼らがピッチ内外で示した戦う姿勢は、形を変えながら確実に現在の代表チームの血肉となっている。