SNSやネット上では「1回の使用で車輪がもげた」「荷物を載せたら底板が曲がった」といった不穏な口コミを目にすることがあります。500円という安さゆえに耐久性を疑問視する声は絶えませんが、その真相を探ると破損の多くには明確な原因が存在します。
まず検証すべきは「静止耐荷重」と「走行耐荷重」のギャップです。公称耐荷重の約20kgは、あくまで平坦な舗装路で均等に荷重がかかった状態を想定しています。アスファルトの深い溝や歩道の段差に高速で突っ込んだり、階段を無理に引き上げたりすると、車輪のプラスチック製ホイールや軸受部に瞬間的に規定以上の衝撃が加わり、歪みや破損の原因となります。
また、荷台の幅を超える大きな荷物を載せ、重心が外側に偏った状態で曲がろうとすると、フレームの接合部にねじれの力が集中します。「壊れやすい」という評判の正体は、製品自体の著しい不良というよりも、低価格モデルの限界を超えた手荒な運用によって引き起こされているケースが大半です。段差では持ち上げて衝撃を逃がし、荷物の重心を中心線上に揃えて積載する基本さえ守れば、想定以上に長く愛用できます。