2024年1月、バンドが公式発表した「2024年末をもっての無期限活動休止」のニュースは、国内外のファンに大きな衝撃を与えました。一部ネット掲示板やSNSでは「メンバー同士の不仲が原因ではないか」「特定のメンバーが脱退したがっているのではないか」といった憶測が飛び交いましたが、報道各社の取材や公式アナウンスを精査すると、そうした不和の噂は明確に否定されます。
活動休止に至った決定的な理由は、主に次の3点に集約されます。
第一に、「メジャーデビュー10周年という大きなマイルストーンの達成」です。2014年4月にアルバム『ボカロ三昧』でデビューして以来、日本武道館公演や海外ツアーを成功させ、日本の伝統芸能とロックの融合という未踏のジャンルを完全に確立しました。10年間にわたりバンドの看板を背負い続けたことで、ひとつの集大成を迎えたといえます。
第二に、「8人それぞれが極めて高度な独立した表現者であること」です。和楽器バンドは一般的なバンドと異なり、各メンバーが結成前からプロの師範、ボカロP、スタジオミュージシャンとして確固たるキャリアを築いていました。8人のスケジュールを年間通して拘束し続ける形態から一度距離を置き、それぞれの個の表現を徹底的に深化させる時間が必要だったと関係者は証言しています。
第三に、「解散ではなく無期限活動休止を選んだ未来への約束」です。脱退者を出すことなく、全員が「和楽器バンド」の看板を大切に守り抜くための選択であり、再び集結した際によりスケールアップした音楽を届けるためのポジティブな充電期間と捉えるのが極めて自然です。