放送当時から現在に至るまで、インターネット掲示板や知恵袋などで頻繁に議論されてきたのが「未成年の主張はやらせではないか」という疑惑です。「セリフは作家が書いた台本だったのではないか」「告白相手への返事は事前に決められていたのではないか」という疑問は、リアリティショーの真偽が問われる現代において、より一層厳しく向けられる傾向にあります。
当時の制作スタッフやロケを受け入れた学校関係者、出演した卒業生たちの証言を総合すると、完全な捏造や台本に基づいた芝居という事実は確認できません。しかし、番組として成立させるための高度な構成設計と演出ディレクションが存在していたことは明白です。具体的には、以下のようなプロセスを経て収録が行われていました。
第一に、全校生徒を対象としたアンケートの実施です。「今、大声で叫びたいこと」「片思いの相手」「先生や親への不満」などを事前に紙面で回収し、制作スタッフが数百枚に及ぶ回答を精査。その中からテレビ的に面白く、感情の起伏が描けるエピソードを持つ生徒を数十名ピックアップし、事前の個別面談(オーディション)を実施していました。
第二に、叫ぶ内容の推敲と発声の指導です。生徒本人が書いた文章をもとに、スタッフが「オチの付け方」や「間の取り方」をアドバイスし、校庭の全員に伝わりやすい構成へとブラッシュアップする作業が行われていました。告白企画においては、相手の生徒が当日確実に校庭にいることや、カメラで表情を抜ける位置に配置する誘導など、綿密な撮影計画が組まれていたのです。
とはいえ、もっとも肝心な「告白の成否」や「相手からの返答」、そしてその瞬間に生徒が見せる表情の揺らぎは、事前の打ち合わせが一切通用しない正真正銘のリアルでした。用意された舞台装置の上で、本物の感情を爆発させる——これこそが、完全なやらせでも完全な放置でもない、平成バラエティが到達した「極上のドキュメンタリー演出」の真相でした。