ネット上の荒れ模様に対して、実際のホームスタジアムである長野Uスタジアムの雰囲気はどうなのでしょうか。現地取材およびサポーターへのヒアリングから見えてきたのは、デジタル空間とリアル空間の明確な乖離です。
専用スタジアムならではの臨場感を誇る長野Uスタジアムでは、メインスタンドやバックスタンドを中心に、家族連れや長年チームを見守るシニア層が数多く訪れています。ゴール裏のサポーター団体を中心に、苦しい時間帯であっても90分間声を枯らしてチャントを歌い続ける姿が日常の光景です。試合後にブーイングが飛ぶ場面があるものの、それはピッチ上の選手たちに闘志を促すための叱咤激励であり、掲示板で見られるような人格攻撃とは本質的に異なります。
スタジアムに足を運ぶ熱心なファンの多くは、「掲示板はたまに見る程度で、過激な書き込みは気にしていない」「目の前の試合を応援することに集中したい」と口を揃えます。サポーターの反応を正しく測る上では、声の大きな一部のネットユーザーの意見と、現地に足を運びクラブに投資している現地サポーターの姿勢を明確に区別して捉える必要があります。