日本全国で50万人以上が挑む大学入試センター試験において、2019年1月19日午後、事件とも呼べる事態が発生しました。外国語科目の最後を飾るセンター試験 英語リスニングの試験開始合図とともに受験生が問題冊子の1ページ目をめくると、そこに待ち受けていたのは、到底お堅い試験問題とは思えない4体の奇妙な生物だったのです。
問題となったのは2019年 センター試験 問題の第1問・問1でした。問題文では、高校生2人が「新作漫画のキャラクター」について議論しており、その会話内容に完全に合致するイラストを4つの選択肢から選ぶという設問です。そこに並んでいたのが、以下の異様な姿をしたセンター英語 第1問 キャラクターたちでした。
- 選択肢1:細長い手足と背中に小さな羽を生やした「リンゴ」
- 選択肢2:翼を持ち、異様に隆起した筋骨隆々の太い脚を誇る「ニンジン」
- 選択肢3:細長い身体に翼と貧弱な手足が生えた「キュウリ」
- 選択肢4:丸い粒の集合体に翼と細い手足が生えた「ブドウ」
会話のなかで男子生徒が「羽(wings)」と「筋肉質の脚(muscular legs)」を備えたキャラクターを提案したため、正解は選択肢2のリスニング四天王 ニンジンでした。しかし、そのヘタウマともシュールとも形容しがたい独特のタッチ、虚ろな表情、筋肉質な脚部という強烈な造形は、緊迫した会場にいた受験生の脳裏に強烈な爪痕を残しました。
試験直後からネット上では「リスニング四天王 元ネタは何なのか」「既存のアニメや絵本の流用ではないか」という詮索が飛び交いました。しかし、その後の調査報道や専門家の分析により、リスニング四天王 正体は特定の既存作品を模倣したものではなく、入試センターが試験のために完全新規で描き下ろしたオリジナルキャラクターであることが判明しています。