SNSや模型掲示板のコミュニティ、あるいは原型師の手記を丹念に追跡すると、初心者が直面する「3大挫折要因」が浮き彫りになります。それは「乾燥待ちの焦り」「内部の空洞化」「ヤスリがけの無限ループ」です。
原型師の手記には「最初の1体は必ず芯材の浮きとヒビに泣かされる」という生々しい記述が散見されます。粘土を一気に厚さ2cm以上盛り付けてしまい、表面だけが乾いて内部が生乾きのまま収縮した結果、全身に大地震のような亀裂が入って崩壊するという失敗パターンです。
また、知恵袋やモデラーコミュニティの書き込みでは「ヤスリをかければかけるほど表面が毛羽立って粉を吹き、いつまで経ってもプラスチックのように平滑にならない」という悲痛な声が目立ちます。石粉粘土は微細な石の粉とパルプ繊維で構成されているため、ただ乾いた紙ヤスリで擦るだけでは繊維が立ち上がってしまう性質があります。この物理現象への対処法を知らないことが、多くの挑戦者をリタイアさせている根本的な原因です。