釣り人や長距離フェリーの常連たちの間で「これさえ飲んでおけば絶対に酔わない」と絶大な信頼を寄せられ、実質的な最強候補として真っ先に名前が挙がるのがエスエス製薬の「アネロン ニスキャップ」です。指定第2類医薬品に分類される同薬の強みは、作用機序の異なる5種類の有効成分が時間差で溶け出すカプセル構造にあります。
自律神経の興奮を鎮めるスコポラミン臭化水素酸塩水和物や、嘔吐中枢を直接抑止するピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、さらにはマレイン酸フェニラミンなどが配合されており、「1日1回1カプセルの服用で1日中効果が持続する」という持続力が、荒波に揉まれる海釣りファンに愛用される最大の理由です。
対して、日本の酔い止め界の草分け的存在として知られるのがエーザイの「トラベルミン」シリーズです。標準的なトラベルミンの主成分であるジフェンヒドラミンサリチル酸塩とジプロフィリンは、揺れによって生じる内耳の興奮と自律神経の混乱を素早く沈静化させます。アネロンが「長時間の徹底防御」を得意とするならば、トラベルミンは「予防だけでなく、酔ってしまった後からの立て直し」にも確かな効果を発揮する即効性と柔軟性が強みです。