戦後の埋め立て事業を経て、この地に決定的な変革をもたらしたのが1990年代後半のメディア出店だ。1997年、大手放送局の株式会社フジテレビジョンが本社を赤坂からお台場へと移転。独特の球体展望室を持つ本社ビルは、一躍ベイエリアのシンボルとなった。
さらに同エリアを一躍全国区に押し上げたのが、織田裕二主演の伝説的な刑事ドラマ『踊る大捜査線』だ。「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」の名台詞とともに描かれた湾岸署の舞台は、まさにこの開発途上の臨海部だった。2026年現在でも、Netflixをはじめとするグローバル動画配信サービスにおいてデジタルリマスター版が世界同時配信され、海外からの観光客が聖地巡礼に訪れるほどの人気を保ち続けている。