60年前の出来事と世相を総力取材!1966年の事件とヒット曲

60年前の出来事と世相を総力取材!1966年の事件とヒット曲

60年前の出来事と世相を総力取材!1966年の事件とヒット曲を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。

1966年を語る上で避けて通れない最大の社会現象が、干支の「丙午(ひのえうま)」に伴う迷信の影響です。江戸時代初期の浄瑠璃や俗説に端を発する「丙午生まれの女性は気性が激しく夫を縮める」という根拠のない迷信が、昭和中期の日本社会に極めて深刻な爪痕を残しました。

厚生省(当時)の人口動態統計によると、1966年の出生数は約136万人。前年(1965年)の約182万人、翌年(1967年)の約193万人と比較して、1年間で出生数が約25%も激減するという前代未聞の事態が起きました。

当時の報道や医療機関の手記には、計画的な出産制限や人工妊娠中絶の急増が赤裸々に記されています。合理化と科学技術の発展を誇った高度経済成長期でありながら、民俗的な忌避感情が個人の人生設計を強く縛っていた事実は、日本人の集団心理と因習の根深さを物語っています。

一方で、この年に生まれた世代は「同級生が少ないため受験や就職で競争倍率が低く有利だった」という側面も持ち合わせており、のちの世代論でも独自のポジションを築くことになりました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。