数年前に流行したフロントのみをタックインする手法について、SNSや掲示板では「わざとらしすぎる」「今やると古臭い」という意見が散見されます。実際のアパレル展示会やストリート観察の現場を取材すると、前だけインやり方メンズの手法は明確にアップデートされていることが分かります。
過去に散見された「バックル部分だけを数センチ雑に押し込む」手法は、現在では作為的な印象を与えやすく敬遠される傾向にあります。今季推奨されるカジュアルシャツタックインは、フロントの中央から左右の腰骨付近までを緩やかにタックインし、サイドから背面にかけて滑らかな傾斜をつけて流すアプローチです。
とりわけオーバーサイズシャツインにおいては、裾を全部入れる「フルイン」にするか、あるいは前ボタンを2〜3個開けてリラックスした落ち感を活かしたハーフインにするかで印象が二分されます。生地にハリがありすぎるシャツの場合はフルインにしてブラウジングを効かせ、とろみのあるレーヨンやリネン混素材の場合はサイドを流すスタイリングが自然なこなれ感を生み出します。