当時のフィーバーぶりは鮮烈だった。写真週刊誌のスクープから始まり、ワイドショーは連日のように二人の動向を追った。映画の試写会や公の場での立ち振る舞い一つひとつに熱視線が注がれ、結婚へのカウントダウンは秒読みとまで言われていたのだ。
だが、輝かしいキャリアの渦中にあった二人ゆえの葛藤も当然存在した。譲れないプロ意識、多忙を極めるスケジュール、そして過熱する世間のプレッシャー。数年に及ぶ交際の末に訪れた破局のニュースは、ドロドロとした対立ではなく、互いの道を尊重し合った静かな決断として伝えられた。その潔さに、世間は驚きつつも温かい拍手を送ったのだ。