日枝大神社を語る上で欠かせないのが、その深遠な歴史と由緒です。滋賀県の大津市に鎮座する日吉大社(山王総本宮)を源流とし、大地や山を司る農耕・殖産の守護神、そして魔を祓う神として篤く祀られてきました。長い歳月を通じて地域住民の暮らしを見守り続け、戦乱や都市開発の荒波を乗り越えて現在までその神域が守り継がれています。
お祀りされている主祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)です。古事記にも登場する偉大な神であり、比叡山や松尾山を鎮座地としたことから、国土開発や産業振興、勝負事における勝利をもたらす神として知られています。さらに、神の使いとされる「神猿(まさる)」にちなみ、「魔が去る(厄除け)」「何事にも勝る(勝運向上)」という語呂合わせを超えた神聖な力が信じられてきました。参拝者の多くが、日々の悩みや人生の節目において強力な厄除け祈願や心願成就を祈るためにこの地を訪れています。