札幌ラーメン炎神閉店の真相と現在|火災報道の誤解と復活の行方を追う

札幌ラーメン炎神閉店の真相と現在|火災報道の誤解と復活の行方を追う

札幌ラーメン炎神閉店の真相と現在|火災報道の誤解と復活の行方を追うを徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。

「炎神がシャッターを下ろしたまま開かない」――2020年2月、札幌・狸小路2丁目の店舗前で立ち尽くす常連客の姿が相次いで目撃されました。当時、事前の大々的な告知もなく突如として訪れた営業停止は、多くのファンに大きな衝撃を与えました。結論から言えば、札幌炎神の閉店理由は店舗火災などではなく、札幌ラーメン炎神の運営会社と経緯における急激な拡大戦略の破綻と、複合的な経営難にあります。

炎神を運営していた法人(株式会社炎神、および関連グループ)は、2011年の創業直後からメディア露出をテコに驚異的なスピードで知名度を獲得しました。札幌の狸小路本店をフラッグシップと位置づけ、東京のラーメンイベントへの出店、さらには台湾(台北・高雄)、香港、中国本土などアジア圏へのフランチャイズ展開を加速させます。当時の飲食業界関係者はこう振り返ります。「インバウンド観光客が急増していた時期であり、アジア圏での知名度を高めて逆輸入的に札幌本店へ客を呼び込む戦略は見事でした。しかし、海外店舗の管理コストやロイヤリティ回収の遅延、国内出店に伴う借入負担が急速にキャッシュフローを圧迫していったのです」。

信用調査機関のレポートや商業登記の推移を検証すると、2019年後半にはすでに取引先への支払い遅延が表面化していました。そこへ追い討ちをかけたのが、2020年1月から始まった国際的な渡航制限と観光客の蒸発です。売上の過半をインバウンド需要と国内観光客に依存していたビジネスモデルは瞬く間に立ち行かなくなり、2020年2月をもって実質的な事業停止へと追い込まれました。華々しい炎の演出の裏で、財務体質の脆弱さが命取りとなった格好です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。