この極秘プロジェクトの全貌を記録していた映像陣の存在も見逃せない。密着ドキュメンタリー映画「日本の技術革新」のカメラが、赤坂のラボで繰り広げられた極限のドラマを密かに記録し続けていたのだ。
本格的な経済ドキュメンタリーとして制作された本作は、単なる企業 PR の域を遥かに凌駕する。ビジネスジャーナリズムの洗練された視座から、研究員たちの葛藤、徹夜のデータ解析、そして試作品が完成した瞬間の歓喜までを克明に切り取っている。
「そこにあったのはきれいごとではない、モノづくり技術革新の泥臭い生の姿だった」。映画のメガホンを取った監督は語る。試行錯誤の現場で交わされた怒号や溜息までを包み隠さず記録した映像は、日本の産業界に強いメッセージを突きつけるはずだ。