ネット上のQ&AサイトやSNSで最も頻繁に見かけるのが、「無料と謳いながら後から請求が来るのではないか」という懸念です。結論から述べれば、無料版として配信されている「アイビスペイントX」は、期間の制限なく完全無料で使い続けることができます。期限切れによる自動課金や、基本描画機能の突然の停止といった罠は一切存在しません。
では、無料版と有料版は何が違うのでしょうか。開発元である株式会社アイビスの仕様開示および取材データによると、その境界線は極めて明快です。最大の違いは「画面内に表示される広告の有無」、そして「サブスクリプション専用の高度フィルターやクラウド容量」にあります。
無料版では、画面上部にバナー広告が表示されるほか、特定の操作時に全画面広告が流れます。一方、App StoreやGoogle Playで販売されている買い切り版、あるいは広告除去アドオンを導入すると、これらの広告が完全に排除され、描画領域を広く確保できるようになります。作画エンジンの基本性能やペンの描き味そのものは無料版でも有料版でも完全に同一であり、「お金を払わないと線が綺麗に引けない」といった差別化は行われていません。
さらに多くのユーザーを驚かせているのが、アイビスペイントのブラシ無料開放システムです。本来は有料ユーザー向けに設定されている数百種類以上の高機能ブラシが、わずか30秒程度の動画広告を1本視聴するだけで、18時間ものあいだ全種類使い放題になります。この大胆なビジネスモデルこそが、学生をはじめとする若年層クリエイターから絶大な支持を集め続ける最大の要因となっています。