現代の買い物において最も身近な比較対象はスマートフォンの中にあります。しかし、ケーズデンキでネット通販の価格合わせを要求する場合、相手のプラットフォームによって対応が真っ二つに分かれます。
まず、ケーズデンキのAmazon価格対抗については、「販売元・出荷元がともにAmazon.co.jpである純正在庫」であれば、交渉のテーブルに乗るケースが増えています。ただし、マーケットプレイスと呼ばれる第三者の出品者が提示する異常な安値に対しては、転売品や模倣品のリスク、保証経路の不透明さを理由に、対抗を断られるのが鉄則です。
次に、ネット最安値の象徴であるケーズデンキの価格ドットコム対抗ですが、無店舗型の現金問屋や秋葉原・日本橋の一部専門店が提示する最安値にそのまま合わせることは、ほぼ100%不可能です。これには明確な経営的合理性があります。
ケーズデンキが提供する価値には、広大な店舗の維持費、常駐する専門スタッフの人件費、そして何より「長期無料保証(5年・10年)」や自社配送網の手厚いアフターサービスが含まれています。オフィスビルの一室から段ボールを右から左へ送るだけの無店舗業者と原価構造が根本から異なるため、最安値業者への完全一致を求めるのは論理的に成立しません。ただし、ヨドバシ.comやビックカメラ.com、ヤマダウェブコムといった「大手家電量販店の公式通販価格」であれば、実店舗と同様の対抗基準で対応してもらえるケースが大半を占めます。