ゴルフギアの進化スピードは年々加速しているが、これほどまでに短期間で市場の勢力図を書き換えたモデルは過去に類を見ない。トラックマンをはじめとする高精度弾道測定器の最新データによれば、従来機と比較してバックスピン量が平均して約350rpm減少。それでいて打ち出し角は1.5度高く保たれるという、まさに「ハイロフト・ロースピン」の理想形を体現している。
一般的に、スピン量を極限まで減らしたクラブはオフセンターヒット時のボールスピード低下と曲がり幅の拡大という致命的なリスクを抱える。しかし、実打テストで明らかになったのは、ミスヒット時におけるバックスピンのブレが驚くほど少ないという事実だ。ヒール側に外れたショットでもスピン量が暴れず、右への吹け上がりを防ぎながら力強いライナー弾道でフェアウェイへと着弾する。
「アゲンストの風に向かって打った時、ボールが風を切り裂いて前に伸びていく感覚に鳥肌が立った」。今季ツアーで既に本機を投入している国内トッププロは、そう熱弁を振るう。もはや「飛ばし屋だけの特権」ではなく、アベレージゴルファーにとっても再現性の高いビッグキャリーを叶えるギアとして評価を高めている。