チケ流で取引を行う際、売り手と買い手では発生する費用の項目や計算ルールが明確に分かれています。「一体いくら引かれるのか?」という疑問に答えるため、まずは双方が負担する正規の手数料体系を整理します。
売り手(出品者)の取引成立時に差し引かれる主たるコストは、仲介手数料率に基づく仲介手数料と、売上金が口座に振り込まれる際に発生する送金手数料です。2026年現在、仲介手数料はチケット1枚あたりの販売価格によって以下の2段階で算定されます。
- チケット代金が8,000円以下の場合:1枚あたり一律825円(税込)
- チケット代金が8,001円以上の場合:チケット代金の10.45%(税込)/枚
さらに、取引成立後の売上金を登録口座へ送金する際、1回の手続きごとに送金手数料550円(税込)が別途差し引かれます。個人間での直接配送を避け、運営を介して匿名配送を行う「あんしん配送サービス」を利用した場合は、さらに825円(税込)のサービス利用料が上乗せされます。
一方、買い手(購入者)側には、チケット代金に加えて事務手数料(購入手数料)と決済システム利用料が発生します。事務手数料はチケット代金の合計額に応じて3.3%〜5.5%(税込)程度が段階的に設定されており、支払い方法(コンビニ決済やクレジットカードなど)によって決済システム利用料(220円〜330円程度)が加算されます。
実際に売り手が手にする手取り額シミュレーションを、定価前後の代表的な価格帯で計算した結果は次の通りです(※通常配送・送金手数料550円を適用)。
- 販売価格 7,000円(1枚):仲介手数料 825円 + 送金手数料 550円 = 控除合計 1,375円 → 手取り額:5,625円
- 販売価格 10,000円(1枚):仲介手数料 1,045円(10.45%) + 送金手数料 550円 = 控除合計 1,595円 → 手取り額:8,405円
- 販売価格 15,000円(2枚・合計30,000円):仲介手数料 3,135円(1,567円×2) + 送金手数料 550円 = 控除合計 3,685円 → 手取り額:26,315円
このように、少額チケットほど固定の825円+送金手数料が重くのしかかり、手取り割合が大きく目減りする傾向にあります。出品価格を設定する際は、手数料を差し引いた後の金額が自身の許容範囲内に収まるかを逆算して確認しておく必要があります。