羽田空港第2旅客ターミナルは、ANA国内線の主要拠点であり、駅直結の抜群のアクセス性と、改装で生まれ変わった動線が最大の魅力だ。旅行出発前の時間を快適に過ごしたい人、羽田から国内各地へ飛ぶ人、そして国際線への乗継でストレスを避けたい人にとって、第2ターミナルは依然として最も合理的な選択肢である。特に、朝のピーク時間を避けて昼以降の便を選ぶ柔軟性がある人、または保安検査場通過後も落ち着ける場所を知っている人にとっては、羽田の他ターミナルよりもむしろ第2ターミナルの方が快適と感じるだろう。
一方で、国際線専用ターミナルのように大量の免税店やラグジュアリーブランド街を期待する人、あるいは巨大ターミナルでの「買い物時間そのもの」を目的とする人にとっては、第3ターミナルや成田空港の方が満足度は高い。第2ターミナルはあくまで「移動の効率性」と「国内線中心の機能美」に特化したターミナルであり、華やかさや非日常性だけを求める使い方には向かない。この点は、東京・羽田という土地柄を考えれば自然な住み分けと言える。
社会学・都市空間論の視点から言えば、第2ターミナルの変化は「移動のための空間」から「時間を過ごすための空間」への転換期を象徴している。空港はかつて通過点だったが、2026年代後半の日本では、空港そのものが「小さな都市機能」を持つようになった。第2ターミナルで進む改装は、まさにその典型で、搭乗客は単に「待つ」のではなく「選ぶ」時代に入った。心理的な快適さを重視するか、時間の効率を重視するか。どちらを選ぶにせよ、最新のフロアガイドと混雑傾向を頭に入れておくことが、羽田第2ターミナルを制する唯一の近道である。