架橋ポリエチレン管(Cross-linked Polyethylene Pipe:通称PEX管)は、ポリエチレンの分子構造を化学的または物理的に結合(架橋)させることで、耐熱性・耐圧性・耐薬品性を飛躍的に高めた高性能樹脂管です。日本の住宅建築設備においては、JIS規格(JIS K 6769 / JIS K 6787)に準拠した製品が広く普及しており、給水・給湯から床暖房配管に至るまで幅広く採用されています。
一般的な住宅配管で使用される規格サイズは10A、13A、16A、20Aなどが中心で、特に戸建ての屋内枝配管には柔軟で取り回しやすい13Aが多用されます。給湯器や水道メーターから「ヘッダー」と呼ばれる分配器を介し、各水回り(キッチン、浴室、洗面所、トイレ)へ途中で継ぎ手を使わずに1本ずつ配管する「サヤ管ヘッダー工法」との相性が抜群で、床下での漏水リスクを大幅に低減できる点が業界内で高く評価されてきました。
かつて主流だった鋼管のように「赤水(サビ水)」が発生せず、銅管のように「ピンホール(局所腐食による小穴)」が開くリスクがほぼゼロであることから、長期優良住宅や大規模リノベーションの現場では第一選択肢として定着しています。