ネット上の旅行相談コミュニティなどで頻繁に見受けられるのが、「雨の日の日曜市は中止になるのではないか」という誤解です。結論から言えば、高知日曜市は台風や暴風警報が発令されるような危険な荒天を除き、基本的に年中無休・雨天決行で開催されます。
雨天時の追手筋は、晴天時とは異なる独特の情緒を帯びます。各店舗は持参した大型パラソルや鮮やかなブルーシートを手際よく組み合わせ、屋根伝いに商品を濡らさない工夫を凝らします。露店同士が雨除けのシートを寄せ合うことで、一本の細長い屋根付きトンネルのような通路が出現するエリアもあり、雨音と店主の掛け声が心地よく響き渡ります。
ただし、雨の日にはいくつかの現実的な注意点が伴います。まず、通路幅がパラソルや雨水受けの支柱によって狭まるため、傘をさしながらのすれ違いには細心の配慮が必要です。特に手荷物が多い状態での傘差し歩行は著しく機動力を奪うため、両手が自由になるレインコートや防水ジャケットの着用、斜めがけのバッグやリュックの活用が強く推奨されます。また、雨天時は出店数が通常の7〜8割程度に減少するケースがあるものの、そのぶん観光客の出足が鈍るため、晴天時には長蛇の列ができる大平商店のいも天なども比較的短い待ち時間で購入できるという、雨の日ならではの大きなメリットも存在します。
もう一つの典型的な誤解は、「高知駅から遠いのでタクシー移動が必須」という思い込みです。実際の高知日曜市アクセスは極めて良好で、JR高知駅南口から追手筋の東端(日曜市のスタート地点)までは徒歩でわずか10分から12分程度です。荷物が多い場合や体力を温存したい場合でも、とさでん交通の路面電車に乗車し、「蓮池町通」または「高知城前」停留場で下車すれば、停留場の目の前が市場の入り口となります。