制度スタートから時間が経過し、実際に日本版ライドシェアを利用した乗客や、現場でハンドルを握るドライバーからは生々しい証言が集まっています。ネット上の評判やSNS・コミュニティ上の投稿を精査すると、明確な評価の「明暗」が浮かび上がってきます。
好意的な反応の筆頭に挙げられるのは、配車の確実性とストレスフリーな乗車体験です。
「金曜の夜、渋谷駅前でタクシー乗り場に50人以上の行列ができていたが、アプリを起動して数分でライドシェア車が手配できた。事前に運賃が確定しており、遠回りの心配や支払いの手間が一切ないのは本当にありがたい」(都内在住・30代会社員)
車両の多くが個人の所有車(ミニバンや高年式のハイブリッド車など)であるため、「車内がタバコ臭くなく、極めて清潔」「無理に雑談を仕掛けてこない落ち着いた接客が心地よい」という声も多く聞かれます。
一方で、厳しい不満や課題を突きつける声も少なくありません。
「ドライバーが抜け道を全く知らず、カーナビの指示通りに渋滞の幹線道路に突っ込んで遅刻しそうになった」(40代自営業)
「大雨の日に利用した際、狭い路地での転回や停車位置の選定がぎこちなく、後続車から激しくクラクションを鳴らされてヒヤヒヤした」(20代女性)
タクシー歴数十年のベテラン乗務員が培ってきた「街頭の地理勘」や「混雑回避の嗅覚」と比較すると、一種免許の一般ドライバーはどうしてもナビゲーション頼りになりがちです。接客態度は丁寧であるものの、運転技量や咄嗟の判断力においてプロとの差を痛感するユーザーが少なくないのが実情です。