日本の美容界を牽引するトップアーティストたちの提案にも、この潮流は色濃く反映されている。ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロ氏は、骨格を際立たせる洗練されたミニマリズムを提唱。「全体の調和を壊すパーツの主張は、影と光のコントラストで引き締めるのが大人のモダンさ」と語り、唇の輪郭をあえて肌に溶け込ませるテクニックを披露して絶大な支持を集める。
一方、血色感の魔術師と呼ばれるイガリシノブ氏は、中央にのみジュワッとした赤みを差す独自の配置術を提案。唇の余白を無理に隠すのではなく、視線を中心部に集めることで外側の輪郭を意識させないアプローチだ。プロ二人に共通するのは、唇を単体で見るのではなく、顔の余白や目元とのバランスを考慮した「引き算」の視点である。