信州のメディア環境を語る上で避けて通れないのが、地方紙として全国屈指の普及率を誇る「信濃毎日新聞(信毎)」のテレビ欄の存在感です。現場の取材データや読者の声から、現在の視聴スタイルの実態を浮き彫りにします。
信濃毎日新聞の朝刊最終面に掲載されるテレビ欄は、単なる番組タイトルの一覧にとどまりません。各局の番組担当者が工夫を凝らした見どころ解説(番組解説記事)や、BS・CS・CATV(ケーブルテレビ)各チャンネルの網羅性において、中高年層からシニア層を中心に「これがないと1日が始まらない」という圧倒的な支持を集めています。
一方で、20代〜40代の現役世代や都市部からの移住者の間では、メディア接触のデジタルシフトが急速に進んでいます。SNSやコミュニティ掲示板で集約された視聴者のリアルな声を検証すると、以下のようなハイブリッドな使い分けが定着していることが分かります。
💬 信州在住視聴者のリアルな声(取材・SNS調査より): 「朝の支度中に信毎のテレビ欄で今日の大まかな流れを確認し、仕事帰りの電車内でスマホの番組表アプリから今夜のローカル特番をリサーチしている」(40代・松本市在住会社員)
「SBCやTSBの夕方番組で紹介されたお店は、夜にTVerや公式YouTubeの見逃し動画でチェックして週末のドライブ先に決めている」(20代・長野市在住)
「東京から移住してきた当初、テレビ東京の番組がリアルタイムで見られないことに驚いたが、週末の昼に各局が遅れネットしているのを発見してテレビ欄を見るのが楽しくなった」(30代・軽井沢町在住)
このように、紙媒体の持つ「一覧性の高さ」と、スマートフォンアプリやWeb番組表が持つ「検索性・リマインド機能」を組み合わせ、自分に合った視聴体験を構築しているのが現代の長野県民の標準的なスタイルです。