宍戸錠の若い頃は超絶美男子!豊頬手術と悪役転身の全貌を徹底解剖

宍戸錠の若い頃は超絶美男子!豊頬手術と悪役転身の全貌を徹底解剖

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宍戸錠が自ら美貌を捨て、異様な風貌へと変貌を遂げる決断を下したのは1956年、22歳の秋のことでした。当時のインタビュー手記や自著『シシド 完結編 男のカッコよさとは何か』において、本人は当時の心境を「二枚目の役者なんて掃いて捨てるほどいる。このままではその他大勢の脇役で一生終わってしまう」と生々しく振り返っています。

当時の映画界で強烈な存在感を放つためには、観客が一目見ただけで忘れられない強烈な「記号」が必要でした。そこで宍戸が着目したのが、映画館の巨大なスクリーンに大写しになった際、圧倒的な威圧感と不敵さを醸し出す「頬の張り(豊頬)」でした。

宍戸は周囲の反対を押し切り、東京・銀座の美容整形外科へ自ら足を運びました。当時はまだ医療用シリコンの技術が発展途上であった時代に、局所麻酔のみで両頬の粘膜を切開し、固形シリコン(オルガノーゲン)を注入する手術を受けました。術後、腫れ上がった顔で日活撮影所に現れた宍戸を見たスタッフや共演者は息を呑み、監督たちからは「顔を壊してどうするんだ」と激しい叱責を受けたといいます。

しかし、この決断が劇的な転機を生み出しました。頬が横に張り出したことで、笑うと獰猛な肉食獣のような陰影が浮かび上がるようになり、従来の日本映画には存在しなかった「バタ臭く、どこかコミカルで危険な悪役」という独自のポジションを瞬く間に確立したのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。