ネット上の受験掲示板などでは、「進研模試は問題が簡単だから対策しなくても偏差値70が取れる」「駿台模試や全統模試だけ解いていればよい」といった過激な言説が散見されます。しかし、これは難関進学校の上位層にしか当てはまらない典型的な誤解です。
進研模試は全国で約40万人という圧倒的な母集団を抱えており、基礎〜標準レベルの定着度を測る尺度としては日本で最も精緻なデータを持っています。問題が平易に見えるからこそ、1問のケアレスミスが偏差値に大きく響く「失点が許されない試験」です。難問奇問を追うのではなく、教科書の基本定理や標準的な解法を制限時間内にミスなく出力できるかどうかが、大学受験の基礎体力作りに直結している点を見落としてはなりません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
過去問演習を進めるにあたり、現在の習熟度に応じた適切なアプローチを選択することが肝要です。
- 過去問演習を今すぐ進めるべき人:
- 学校の定期テストで平均点以上(60〜70点以上)を安定して維持できている生徒
- 文理選択で上位クラスや国公立・難関私大コースを狙っており、時間配分の感覚を養いたい生徒
- 特定の大問(2次関数や古文文法など)でどの程度得点できるか実力を試したい生徒
- 過去問よりも基礎復習を優先すべき人:
- 教科書の基本公式や英単語(ターゲット1200〜1400・シス単Basicレベル)の暗記が未完了の生徒
- 定期テストで赤点スレスレ、または基礎計算・基本文法に著しい不安がある生徒(※この段階で過去問を解いても挫折の原因になるため、まずは教科書傍用問題集のA問題・基本例題の復習を最優先すべきです)