喧騒の古都で再発見される圧倒的「余白」――2026年、私たちが京都 御苑の静寂に惹きつけられる理由

喧騒の古都で再発見される圧倒的「余白」――2026年、私たちが京都 御苑の静寂に惹きつけられる理由

今注目を集めている 喧騒の古都で再発見される圧倒的「余白」――2026年、私たちが京都 御苑の静寂に惹きつけられる理由について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

御苑の四季は足が速い。春の口火を切るのは、北西に位置する近衛邸跡の糸桜だ。まるで滝のように流れ落ちるしだれ桜の薄紅色は、京都のどの桜よりも早く春の訪れを告げる。ソメイヨシノ、出水の小川のサトザクラと続き、初夏には新緑のトンネル、秋にはイチョウの黄金色とモミジの深紅が苑内を染め上げる。

美しい瞬間を独り占めするなら、狙い目は間違いなく午前7時から8時半の朝一番だ。東山から昇る朝日が斜めに木々の間を差し込み、地面の緑を鮮やかに照らし出す光景は息をのむほど美しい。昼間の賑わいが始まる前のこの時間帯なら、カメラのファインダーに他人の姿が入り込むこともほとんどない。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。