ネット掲示板やSNSで数十年間にわたり拡散されてきたとなりのトトロ都市伝説。その大半は、物語後半の不穏なディテールを根拠に「実はサツキとメイは命を落としていた」と主張するものです。代表的な噂の真偽を検証します。
最も有名なのが「トトロ=死期が近い者にしか見えない死神」という仮説です。劇中でメイが迷子になり、池で小さなサンダルが発見されるシーンを境に物語の空気が一変することから、「メイはあの池で溺死しており、サツキも妹を追って死神であるトトロに魂を売り、冥界へ連れて行かれた」という語り口が定着しました。
しかし、劇中を丹念に観察すると、カンタの祖母がサツキに見せたサンダルに対し、サツキは「メイのじゃない!」と明確に否定しています。映像上のサンダルもメイが履いていたピンク色のデザインとは形状・ディテールが異なっており、単なる近所の子どもの落とし物であることが描写されています。
また、「ネコバスの行き先表示板に『墓道』『冥土』と書かれている」という噂についても、実際の作中カットで確認できる行き先は「塚森」「長道」「牛沼」「七国山病院」など実在・設定上の地名であり、「墓道」なる文字は一切登場しません。これらは視聴者の恐怖心を煽るために捏造されたコラージュ画像や伝言ゲームが生んだデマです。