神田エリアといえば、老舗の蕎麦屋やカレーの名店がひしめく東京有数の食文化の発信地です。その一角、小川町の路地に佇む「ポンチ軒」は、2012年の創業以来、瞬く間に全国のとんかつファンの知るところとなりました。世界の美食基準であるミシュラン ビブグルマンに複数年にわたり選出され、とんかつ百名店の常連として不動の地位を築いています。
多くのメディアや食の専門家が絶賛する理由は、単なる「分厚い豚肉を揚げた料理」にとどまらない、フレンチや洋食のエッセンスを注ぎ込んだ緻密な調理設計にあります。監修を務めたのは洋食界の重鎮シェフ。豚肉の選定から下処理、糖度を厳密に管理した特注の生パン粉、そしてコーン油と上質なラードを独自配合した揚げ油に至るまで、すべての工程に一切の妥協がありません。
衣はサクッと軽く、油切れの良さが際立ち、噛み締めた瞬間に肉汁が溢れ出します。「重たい揚げ物は胃もたれしやすい」という先入観を覆す軽やかな仕上がりが、若者からシニア層、さらには近隣のオフィスワーカーまで幅広い層を虜にしている最大の要因です。