施設に一歩足を踏み入れて目を見張るのは、建物の裏手に広がる久慈川の圧倒的な借景だ。コンクリートの堤防で遮るのではなく、緩やかな芝生の斜面がそのまま水際へとつながっている。この設計が素晴らしい。
天気の良い日には、テラス席で川の流れを眺めながらコーヒーを片手に読書をする人の姿が目立つ。子どもたちは浅瀬で水遊びに興じ、大人は川のせせらぎに耳を傾ける。自然と人工物がこれほど美しく調和したロケーションは、全国にある道の駅の中でも極めて稀有だ。ただの通過点ではなく、ここに来ること自体が旅の目的になる理由が、この景色を見ただけで理解できる。