事件が発覚した当時、髙島氏が校長を務めていた中学校の保護者や教職員、近隣住民が受けた精神的打撃は計り知れないものがありました。当時の取材報道や保護者会の証言によると、学校現場での同氏の評判は決して悪いものではありませんでした。
「生徒の名前をよく覚えており、登校時には校門に立って爽やかに挨拶を交わす模範的な校長だった」「保護者からの相談にも親身に応じており、トラブルを起こすような人物には見えなかった」という声が大半を占めていました。表向きは絵に描いたような善意の教育指導者を演じきっていたからこそ、裏の顔が暴かれた際の反動は凄まじく、地元では学校に対する抗議の電話が鳴り止まない事態に発展しました。
一方で、匿名掲示板やSNSでは事件の重大性が矮小化され、エンタメとして消費されていく現象が起きました。「660人を端数と呼ぶ男」「日本の少子化を一人で解決しようとしたのか」といった悪ふざけの投稿が何万回もリポストされ、児童の人権侵害という本来論じられるべき倫理的側面が置き去りにされていったのです。教育関係者からは「重大な児童虐待事件をネタとして楽しむネットカルチャーの軽薄さこそ問題視されるべきだ」という厳しい指摘も上がっています。