道路交通法第63条の11が改正され、全自転車利用者に対する着用努力義務化が本格的に浸透するなか、警察庁の統計でも着用率の上昇と頭部損傷事故の低減効果が明確に表れ始めている。その潮流を加速させた最大の原動力こそ、一見すると普通のハットやキャップにしか見えない「帽子型ヘルメット」の台頭だ。
ミニベロ愛好家としても知られる俳優の石井正則氏をはじめ、著名な自転車ファンがSNSやイベントで魅力を発信したことも追い風となった。ヘルメット特有の重苦しさや「いかにも競技用」というルックスを嫌っていた層が、キャップ風やバケットハット調のシームレスなデザインに惹かれ、抵抗なく取り入れ始めている。