「大病院だから直接行けば診てもらえるだろう」という認識は、精神科領域において大きな間違いのもととなります。受診をスムーズに進めるためには、以下の3つのルールを理解しておく必要があります。
- かかりつけ医による「事前トリアージ」が不可欠:現在通院しているクリニックがある場合、主治医に「県立精神医療センターでの専門外来や入院治療を検討したい」旨を率直に相談し、詳細な紹介状を作成してもらうのが最短ルートです。
- 紹介元医療機関からのFAX予約枠の存在:患者個人が電話で初診を予約するルートに加え、紹介元の病院・クリニックから地域医療連携室を通じて直接予約枠を確保するルート(病病連携・病診連携)が存在します。医療機関経由の方がスムーズに予約が確定するケースが多いため、まずはかかりつけ医に相談するのが鉄則です。
- 「逆紹介」による地域定着が基本方針:状態が急性期を脱して安定した場合、あるいは専門プログラムを修了した後は、再び地域のクリニックやデイケアへ通院先を戻す「逆紹介」が積極的に行われます。一生涯通い続ける場所ではなく、「集中的に立て直すための高次医療機関」と位置づけるのが正しい捉え方です。