今回の運賃改定を受けて、現場ではどのような変化が起きているのでしょうか。SNSコミュニティやフリマアプリ出品者の発信、そして現役のセールスドライバー(SD)を取材した証言から、リアルな温度感が浮かび上がってきます。
フリマ出品者を中心とする個人の声としては、「薄利多売のアイテムを出品しても、宅急便コンパクトの箱代と送料、手数料を引くと手元に数百円しか残らない」「送料込み出品がデファクトスタンダードになっているため、実質的な手取りが目減りしている」という悲鳴が上がっています。知恵袋などのQ&Aサイトでも、「どう梱包すれば60サイズに収まるか」という梱包テクニックに関する相談が急増しています。
一方で、現役のドライバーの手記や現場インタビューからは、異なる視点が見えてきます。「荷物単価が上がったことで、営業所ごとの過度な荷物集め競争が落ち着き、1件あたりの配送に無理のないスケジュールが組めるようになった」「真夏のクール便管理や階段の上り下りなど、極限の体力仕事に対して適正な対価が支払われる空気感が出てきたのは素直にありがたい」という安堵の声も少なくありません。適正運賃の収受が、物流崩壊をギリギリのところで食い止める防波堤として機能している事実が見て取れます。