遠征を控えたファンが最も気をもむのが「座席からのステージの見え方」です。アスティとくしまの座席構造は、1階の平坦な多目的ホール部分に仮設される「アリーナ席」と、2階部分に配置された「固定スタンド席」で構成されています。それぞれの特徴と視界の抜け具合には明確な長所と短所があります。
アリーナ席の見え方:迫力は満点だが後方は「埋もれ」のリスク
アリーナ席の最大の強みは、ステージとの物理的な距離がゼロに近い点です。前列ブロックを引いた場合、アーティストの細かな表情や滴る汗、衣装の質感までもが肉眼で鮮明に捉えられます。一方、アスティとくしまのアリーナフロアは完全にフラットな床面です。そのため、センターステージや花道がないエンドステージ構成の場合、後方列(概ね35列目以降)になると前列観客の頭部で視界が遮られやすいという難点があります。背の低い方は厚底の靴を履く、あるいは視界の隙間を縫って観劇する工夫が求められます。
スタンド席の見え方:傾斜角が生む「視界良好な神席」
「スタンド席=遠くてハズレ」という先入観は、この会場においては完全に覆されます。スタンド席は2階フロアに位置し、しっかりとした傾斜角が設けられているため、前の人の頭で視界が遮られる心配がほぼありません。会場自体の横幅・奥行きがコンパクトなため、スタンド最後列であっても東京ドームのアリーナ後方やスタンド前列よりもステージが格段に近く感じられます。特にスタンド最前列から中列にかけては、ステージ全体とアリーナの照明演出を一望できる特等席としてファンの間でも非常に評価が高いエリアです。