SNSや園芸コミュニティで寄せられるレモン栽培者のリアルな失敗談を分析すると、多くの人が共通の「思い込み」に囚われている実態が浮き彫りになります。
園芸相談サイトでは、「樹形を美しく整えようと丸刈りにしたら、3年間1個も実がつかなくなった」という投稿が典型例として散見されます。庭木(ツゲやツツジなど)と同じ感覚で外周を刈り込んでしまい、結果母枝をことごとく全滅させているケースです。
また、「トゲを切ると木が傷むと思い放置していたら、強風で実が傷だらけになり全滅した」という声も極めて多く聞かれます。果実が風で揺れた際、自らのトゲで果皮に深い傷を負い、そこから黒点病やかいよう病が蔓延する事例です。プロの果樹園では幼木期から徹底してトゲをハサミで落としており、トゲの放置は百害あって一利もありません。
さらに、「大きくなりすぎた木を春先に一気に根元近くまで切り詰めたら枯死した」という強剪定の失敗例も報告されています。太い枝(直径3cm以上)を切る際は、一度にすべての主枝を落とすのではなく、1年に1本ずつ更新していく「3カ年ローテーション剪定」を採用するのが安全確実な手法です。