「何を書けばいいかわからない」と悩む原因の半分は、自分の関心とマッチしていない本を選んでしまっていることにあります。高校生が自分の体験や社会観と結びつけやすい高校生向け読書感想文のおすすめ本をジャンル別に取り上げます。
◆ 現代社会のリアルや人間関係を深く考えたい人向け
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(相沢沙呼)や『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)など、エンタメ性を持ちつつ個人の生き方や他者の心理に迫る作品は、等身大の感想を展開しやすく筆が進みます。古典的名作であれば、太宰治の『人間失格』や夏目漱石の『こころ』を選ぶと、自己の内面と向き合う重厚な文章が組み立てられます。
◆ 社会課題・科学・倫理をテーマに論理的な文章を書きたい人向け
ノンフィクションや新書も有力な選択肢です。AI技術の進化と人間の尊厳を問う書籍や、環境問題・地域格差を扱った新書は、大学入試の小論文対策にも直結する深い考察が可能です。コンクール応募を狙う場合は、全国学校図書館協議会が発表する高校生の課題図書一覧から、自身が問題意識を持っているテーマ(人権・環境・国際理解など)を扱う1冊を早めに確保するのが賢明です。