運営母体である学校法人駒込学園のルーツをたどれば、天台宗の僧侶育成機関として創立された寛永寺の学寮に行き着く。比叡山での研修など、自己を見つめ他者を思いやる仏教精神は今なお教育の屋台骨だ。しかし、この伝統の上に接ぎ木されたのが、極めて合理的な「STEM教育推進プロジェクト」である。
哲学と最先端テクノロジー。一見すると水と油の組み合わせが、生徒たちの探究心を驚くほどドライブさせている。かつて女優の比企理恵をはじめ多彩な卒業生が巣立った自由で情操豊かな校風を保ちながらも、現代の生徒たちは倫理観と数理的ロジックの両輪を巧みに操る。単にコードを書ける、実験ができるだけではない。何のために技術を用いるのかという人間教育の軸がブレないからこそ、プロジェクト学習の深みが他校とは決定的に異なるのだ。