今回のような高速道路上での追突・多重事故が発生した場合、法律上および保険上の責任割合(過失割合)はどのように判断されるのでしょうか。交通法務に詳しい専門家は、基本的な過失割合のベースについて次のように解説しています。
高速道路で渋滞や正当な理由により減速・停止していた車両に対し、後続車が追突した場合、原則として「追突した側の過失割合が100%(100対0)」となります。道路交通法第22条(最高速度)および第26条(車間距離の不保持)に基づき、いかなる場合でも危険を回避して安全に停止できる距離を保つ義務が後続車に課せられているためです。
ただし、多重事故においては連鎖的な衝突の順序によって過失が細分化されます。例えば、「先行車が不要な急ブレーキをかけたか」「ハザードランプによる後方への合図があったか」などの事情が精査されます。今回のケースでは、被害車両側は渋滞末尾で正常に減速行動をとっていたことが確認されており、減速を怠って追突した大型車両側の責任が極めて重いと判断される見込みです。